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青葉区は、野球とサッカーの街だった
区で育ったプロ野球選手・プロサッカー選手

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2026年9月5日取材・文 横浜青葉チャンネル編集部

横浜市青葉区で育った人に、プロ野球選手とプロサッカー選手が何人もいます。ただ名前を並べて驚いたのは、その集まり方のほうでした。鴨志田第一小学校の同級生が2人ともプロ野球選手になり、2人とも横浜高校へ進んでいます。山内小学校の同級生も2人がプロに入り、中学時代は同じチームで日本一になっています。あざみ野FCという少年サッカーチームからは、日本代表と、兄弟3人のプロ選手が出ました。青葉区で育った選手を、育ったチームごとに並べます。

この記事のポイント

01

鴨志田第一小の同級生が、2人ともプロ野球選手

福田永将さんと下水流昂さんは、鴨志田第一小学校と鴨志田中学校の同級生です。少年野球も同じ鴨志田スワローズ、中学の硬式も同じ緑中央シニア、そして2人とも横浜高校へ。小学校から高校まで同じ道を歩いて、2人ともプロ野球選手になりました。

02

山内小の同級生も2人。中学で日本一になっている

松井裕樹さんと楠本泰史さんは山内小学校・山内中学校の同級生で、中学時代は青葉緑東シニアで一緒にプレーし、3年の夏に日本一になっています。楠本さんは小学6年のときに転校してきて、その転校先で松井さんと出会いました。

03

あざみ野FCから、日本代表と3兄弟

日本代表の板倉滉さんは、荏子田小学校とすすき野中学校を出て、あざみ野FCでサッカーを覚えました。同じあざみ野FCの出身に、元プロ野球選手・高木豊さんの息子である高木俊幸さん、善朗さん、大輔さんの3兄弟がいます。1つのチームから4人です。

04

引退した人も、ほとんどが野球とサッカーの中にいる

福田秀平さんは2025年からメジャーリーグ・マリナーズのコーチ、福田永将さんは中日の打撃コーチ、下水流昂さんは広島の関東地区担当スカウト、楠本泰史さんは阪神のプロスカウト、森岡隆三さんはサッカーの指導者です。青葉区で始めた競技を、今も別の立場で続けています。

育ったチームごとに、並べます

青葉区で育った有名人といえば、歌手や俳優、お笑い芸人の名前が挙がることが多いと思います。ただ、調べてみると、この街はスポーツの人がかなり多い街でした。しかも野球とサッカーに、はっきり偏っています。

そして名前を並べているうちに、もっと面白いことに気づきました。ばらばらの選手が出ているのではなく、同じ学校、同じチームから固まって出ているのです。

鴨志田町の話から始めます。

福田永将さんは、鴨志田第一小学校から鴨志田中学校に進んだ人です。小学生のころは鴨志田スワローズという少年野球チームにいて、中学では硬式の緑中央シニア(現在の横浜青葉リトルシニア)でプレーしました。横浜高校へ進み、2006年に中日ドラゴンズへ入団。中日一筋で17年間プレーして、引退後はそのまま中日のコーチになっています。2026年は一軍の打撃コーチです。

下水流昂さんも、鴨志田第一小学校から鴨志田中学校です。福田永将さんとは同級生で、少年野球の鴨志田スワローズも、中学の緑中央シニアも同じでした。やはり横浜高校へ進んでいます。青山学院大学、Hondaを経て2012年に広島東洋カープへ。広島と楽天でプレーして引退し、球団に残って二軍マネージャーを務めたあと、2026年1月から関東地区担当のスカウトになりました。

つまりこの2人は、小学校が同じで、少年野球のチームが同じで、中学校が同じで、中学の硬式チームも同じで、高校まで同じでした。そのうえで2人ともプロ野球選手になっています。偶然が重なった、という言い方では足りない気がします。鴨志田第一小学校は、青葉区鴨志田町にある市立の小学校です。

同じことが、山内でも起きています。

松井裕樹さんは山内小学校から山内中学校。中学では青葉緑東シニアに所属し、3年の夏に日本リトルシニアの全国大会で日本一になっています。桐光学園高校2年の夏、甲子園で1試合22奪三振という記録を作った投手です。2013年のドラフトで5球団が競合して楽天に入団し、2023年オフに海外FA権を行使してサンディエゴ・パドレスへ。2026年もパドレスのリリーフとして投げています。

その青葉緑東シニアで一緒に日本一になったのが、楠本泰史さんです。楠本さんは山内小学校で松井さんと同級生になり、山内中学校でも同じでした。

ただ、楠本さんは青葉区の生まれではありません。大阪府吹田市の生まれで、小学6年のときに父親の転勤で横浜市に引っ越してきています。その転校先が山内小学校でした。

楠本さんは花咲徳栄高校、東北福祉大学を経て2017年にDeNAへ入団しました。ただ大学時代は右肩を故障して苦しんだ時期があります。そのころ、すでにプロで活躍していた松井さんが取材でこう話しているのを、記事で読んだそうです。「小・中学校の同級生が仙台で野球を続けている。大学から必ずプロの世界に飛び込んでくる選手だと僕は信じている」。いちばん悔しかった時期に、それで頑張れたと本人が語っています。

楠本さんは2025年に現役を引退し、2026年1月から阪神タイガースのプロスカウトになりました。

もう1人、野球で青葉区の名前を出しておきたい人がいます。福田秀平さんです。

福田さんは谷本小学校の1年生のときに藤が丘ファイヤーズに入って野球を始めました。投手と遊撃手を兼ね、6年生では主将です。緑が丘中学校(青葉区千草台)に通いながら、硬式は世田谷西シニアでプレーしました。多摩大聖ヶ丘高校から2006年の高校生ドラフト1巡目でソフトバンクへ。同校で初めてのプロ野球選手でした。ソフトバンクとロッテで代走・守備固めからスタメンまでこなす選手として長く続け、引退後はアメリカへ渡っています。2025年からシアトル・マリナーズのコーチです。

藤が丘で野球を始めた小学生が、メジャーリーグの球団でコーチをしている。この距離の遠さが、個人的にはこの記事でいちばん驚いたところでした。

大貫晋一さんは、青葉区出身で横浜青葉シニアの出身です。ここは福田永将さんと下水流昂さんがいた緑中央シニアが名前を変えたチームなので、このチームからは3人が出ていることになります。大貫さんは中学時代、試合に出るメンバーに入れないこともあったと語っています。静岡の桐陽高校、日本体育大学、新日鉄住金鹿島を経て2018年のドラフト3位でDeNAへ。地元のベイスターズのファンだった人が、地元の球団の投手になりました。

ここからサッカーです。そして、また同じ構図が出てきます。

板倉滉さんは、荏子田小学校とすすき野中学校を出ています。サッカーを覚えたのは地元のあざみ野FCで、当時は身長を活かしたフォワードでした。その後、川崎フロンターレの下部組織へ進み、ベガルタ仙台を経てヨーロッパへ。マンチェスター・シティ、シャルケ、ボルシア・メンヒェングラートバッハ、アヤックスと渡り歩き、2026年はボルシア・メンヒェングラートバッハでプレーしています。ワールドカップに2大会続けて選ばれている日本代表の守備の中心です。

そのあざみ野FCから、もう3人出ています。高木俊幸さん、高木善朗さん、高木大輔さんの3兄弟です。

父親は元プロ野球選手の高木豊さん。大洋ホエールズ(現在のDeNA)で1980年代に活躍し、のちにDeNAのヘッドコーチも務めた人です。その息子3人が、全員プロサッカー選手になりました。3人ともあざみ野FCでサッカーを始め、すすき野中学校に通いながら東京ヴェルディの下部組織でプレーしています。

長男の俊幸さんは東京ヴェルディ、清水エスパルス、浦和レッズ、セレッソ大阪、ジェフ千葉と渡り、2026年は東京ユナイテッドFCにいます。次男の善朗さんは東京ヴェルディからオランダのFCユトレヒトへ渡り、清水、アルビレックス新潟でプレー。新潟を離れたあとタイのBGパトゥム・ユナイテッドでプレーし、2026年に現役を引退しました。三男の大輔さんは東京ヴェルディからレノファ山口、ガンバ大阪などを経て、2026年はFC琉球にいます。

父が野球で、息子3人がサッカー。同じ家から、同じ地域のクラブを通って3人がプロになっています。

サッカーではもう1人、森岡隆三さんがいます。もえぎ野小学校に通い、地元の青葉台YMCAでサッカーをしていた人です。中学受験をして桐蔭学園中学校に入り、そのまま桐蔭学園高校へ。当時の強豪校では珍しい内部進学からのサッカー部で、高校3年でユース代表候補に入りました。1994年に鹿島アントラーズでプロ入りし、清水エスパルスで日本代表の守備の中心になります。2000年のアジアカップ優勝、2002年の日韓ワールドカップでは日本代表のキャプテンでした。引退後は京都サンガの監督、ガイナーレ鳥取の監督を務め、現在も指導者と解説者を続けています。

こうして並べると、青葉区の特徴が2つ見えてきます。

1つは、競技が野球とサッカーに寄っていることです。バスケットボールや陸上、水泳で全国的に名前の知られた区出身の選手は、調べた範囲では見つかりませんでした。青葉区は1970年代から東急田園都市線の沿線として開発された住宅地で、学校と公園とグラウンドが多く、少年野球と少年サッカーのチームが早くから根を張っています。子どもが最初に触れる競技がその2つだったということだと思います。

もう1つは、選手を出しているチームが今も動いていることです。あざみ野FCも、青葉緑東リトルシニアも、横浜青葉リトルシニアも、藤が丘ファイヤーズも、現在も青葉区で活動しています。板倉滉がボールを蹴っていたチームと、松井裕樹が投げていたチームに、今も小学生と中学生が通っている。

そして、引退した人たちが野球とサッカーから離れていないことも印象に残りました。中日の打撃コーチ、マリナーズのコーチ、広島のスカウト、阪神のスカウト、サッカーの指導者。下水流昂さんは関東地区の担当スカウトなので、青葉区で育った人が、今この地域の選手を見て回っていることになります。

この街のどこかのグラウンドに、次の1人がいるのだと思います。

青葉区で育ったプロ野球選手

青葉区の小学校・中学校、または区内のチームに所属していたことが公開情報で確認できる方。所属・肩書きは2026年9月時点。出典:日本野球機構(NPB)選手名鑑、各球団の発表、各チーム公式サイト。
名前青葉区での育ちその後2026年9月現在
松井 裕樹山内小 → 山内中/青葉緑東シニア桐光学園 → 楽天(2013年ドラフト1位)サンディエゴ・パドレス(投手)
大貫 晋一青葉区出身/横浜青葉シニア桐陽高 → 日本体育大 → 新日鉄住金鹿島 → DeNA横浜DeNAベイスターズ(投手)
福田 永将鴨志田第一小 → 鴨志田中/鴨志田スワローズ → 緑中央シニア横浜高 → 中日(2006年)中日ドラゴンズ 打撃コーチ
下水流 昂鴨志田第一小 → 鴨志田中/鴨志田スワローズ → 緑中央シニア横浜高 → 青山学院大 → Honda → 広島 → 楽天広島東洋カープ 関東地区担当スカウト
福田 秀平谷本小 → 緑が丘中/藤が丘ファイヤーズ多摩大聖ヶ丘高 → ソフトバンク(2006年ドラフト1巡目) → ロッテシアトル・マリナーズ コーチ
楠本 泰史山内小 → 山内中/青葉緑東シニア花咲徳栄高 → 東北福祉大 → DeNA → 阪神阪神タイガース プロスカウト

青葉区で育ったプロサッカー選手

所属・肩書きは2026年9月時点。出典:各クラブの公式プロフィール・発表。
名前青葉区での育ちその後2026年9月現在
板倉 滉荏子田小 → すすき野中/あざみ野FC川崎フロンターレ下部組織 → ベガルタ仙台 → 欧州ボルシア・メンヒェングラートバッハ(日本代表DF)
高木 大輔あざみ野FC → 嶮山小 → すすき野中東京ヴェルディ → レノファ山口 → ガンバ大阪ほかFC琉球
高木 俊幸あざみ野FC → すすき野中東京ヴェルディ → 清水 → 浦和 → C大阪 → 千葉東京ユナイテッドFC
高木 善朗あざみ野FC → すすき野中東京V → FCユトレヒト → 清水 → 新潟 → タイ2026年に現役引退
森岡 隆三もえぎ野小 → 青葉台YMCA → 桐蔭学園中・高鹿島 → 清水 → 京都。2002年W杯日本代表キャプテンサッカー指導者・解説者

育てた区内のチーム

いずれも現在も青葉区で活動しているチームです。
チーム競技ここで育った選手
あざみ野FCサッカー板倉滉、高木俊幸、高木善朗、高木大輔
青葉緑東リトル/リトルシニア野球松井裕樹、楠本泰史
横浜青葉リトルシニア(旧・緑中央シニア)野球大貫晋一、福田永将、下水流昂
藤が丘ファイヤーズ野球(軟式)福田秀平
鴨志田スワローズ野球(軟式)福田永将、下水流昂
青葉台YMCAサッカー森岡隆三

この記事について

掲載人数
10人(プロ野球5人・プロサッカー5人)
掲載の基準
青葉区で育った方(区内の小学校・中学校、または区内のチームに所属)
主なチーム
あざみ野FC(サッカー)/青葉緑東リトルシニア・横浜青葉リトルシニア(野球)
同じ道を歩いたペア
福田永将・下水流昂(鴨志田第一小 → 鴨志田スワローズ → 鴨志田中 → 緑中央シニア → 横浜高)/松井裕樹・楠本泰史(山内小 → 山内中 → 青葉緑東シニア)
情報の時点
2026年9月
この記事は取材にもとづくものではなく、各選手の公式プロフィール、所属クラブ・球団の発表、日本野球機構(NPB)の選手名鑑、各チームの公式サイト、本人のSNS、報道された記事の公開情報をもとに構成しています。掲載しているのは「青葉区で育った(区内の小学校・中学校、または区内のチームに所属していた)」ことが公開情報で確認できる方に限りました。そのため、区内のチームのOBとして名前が挙がっていても、育ちが区外であることが確認できた方は掲載していません。所属や肩書きは2026年9月時点のものです。掲載内容に誤りや、載っていない方の情報がありましたら、お問い合わせフォームからお知らせください。

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