横浜市青葉区の公園
青葉区データ

青葉区の公園は市内でいちばん多い235か所
その86%が、1999年までにできていました

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2026年9月19日取材・文 横浜青葉チャンネル編集部

青葉区には公園が235か所あり、横浜市18区でいちばん多い数です。ただ、いつできたのかを1か所ずつ数えたところ、別のことが見えてきました。202か所、全体の86%が1999年までにできています。2010年以降に新しくできた公園は6か所だけでした。区の公園は、この街に子どもが増えていった時代につくられたまま、いまに至っています。

この記事のポイント

01

数は市内1位、でも1人あたりは12位

235か所は18区でいちばん多い数です。ただし区民1人あたりの公園面積は3.34平方メートルで、市平均の4.68平方メートルを下回り18区で12位。人口が多いぶん、1人あたりにすると平均以下になります。

02

86%が1999年までにできた

開設年を数えると1970年代に65か所、1980年代に68か所、1990年代に53か所。この30年で186か所つくられています。2010年以降にできたのは6か所だけで、そのうち4か所は奈良町の緑地です。

03

1か所の広さは市内でいちばん大きい

青葉区の公園の広さの中央値は2,566平方メートルで、これは18区で1位です(2位は都筑区2,200、市内最小は港北区844)。区画整理で街をつくったときに、まとまった土地を公園に充てられたことの表れです。

235か所、ぜんぶ数えました

青葉区には公園がいくつあるか、ご存じでしょうか。答えは235か所です。横浜市18区のなかでいちばん多い数で、2位の戸塚区が232か所、3位の金沢区が211か所と続きます。人口がいちばん多い港北区は169か所なので、青葉区はかなり多いほうです。

「公園が多い区」というのは、青葉区の紹介文でよく見かける一節です。ただ、それが具体的に何を意味しているのかは、あまり説明されません。そこで横浜市が公開している都市公園の一覧表を18区ぶん取ってきて、青葉区の235か所を1か所ずつ数えてみました。この表には、公園の名前と住所と面積、そして開設年月日が入っています。

数え終えて、いちばん驚いたのは開設年のほうでした。

青葉区でいちばん古い公園は、つつじが丘第一公園とつつじが丘第三公園で、どちらも1965年の開設です。田園都市線の溝の口から長津田までが開通したのが1966年ですから、その前の年ということになります。そこから公園は急速に増えていきます。1970年代に65か所、1980年代に68か所。この20年だけで133か所、いまある公園の半分以上がつくられました。1990年代にも53か所。

そして1999年までの累計が202か所。いまある公園の86%が、20世紀のうちにできていたことになります。

2000年代は27か所に落ちます。2010年代は3か所。2020年代はここまで3か所です。2010年以降の16年間でできた公園は、合わせて6か所しかありません。しかもそのうち4か所は奈良町・奈良五丁目の緑地で、面積も611平方メートルから6,496平方メートルと小ぶりです。いちばん新しいのは2023年にできた大場衛門ケ谷第二公園(250平方メートル)と鴨志田上谷戸公園(334平方メートル)でした。

これは何を意味するのか。青葉区の公園は、この街に人が入ってきた時代に、宅地開発とセットでつくられたということです。区画整理で街区を切るときに、一定の割合で公園用地を確保する。だから住宅地ができるのと同じ速さで公園ができました。逆に言えば、新しい住宅地がつくられなくなれば、新しい公園もできません。青葉区で2010年以降に新設が止まっているのは、区内の大規模な区画整理がおおむね終わったということでもあります。

ここで、もうひとつの数字と並べてみます。

青葉区の区民1人あたりの公園面積は3.34平方メートルです。市全体の平均は4.68平方メートルなので、平均を下回っています。18区で12位です。いちばん広いのは金沢区の15.87平方メートルで、青葉区の5倍近くあります。

公園の数は1位なのに、1人あたりでは12位。これは青葉区の人口が307,343人と市内で2番目に多いためです。公園の数では割り切れない部分が、ここに出ます。

ただし、1か所あたりの広さを見ると話が変わります。青葉区の公園の広さの中央値は2,566平方メートルで、これは18区で1位です。2位が都筑区の2,200平方メートル、いちばん小さいのは港北区の844平方メートルでした。中央値というのは、その区の公園を広さ順に並べたときにまん中に来る1か所の広さのことです。つまり青葉区は、大きな公園がいくつかあるから広く見えるのではなく、ふつうの公園が一つひとつ大きいということになります。

これも区画整理の産物です。畑と山林だった土地にまとめて街をつくったので、細切れの土地ではなく、まとまった区画を公園に充てられました。都筑区が2位なのも同じ理由でしょう。逆に古くから市街地だった港北区や南区の公園が小さいのは、後から土地を確保するしかなかったからです。

青葉区でいちばん大きい公園は奈良一丁目の奈良山公園で38,178平方メートル。次が鴨志田公園36,500平方メートル、桜台公園35,798平方メートル、下谷本町の谷本公園33,777平方メートルと続きます。この4つが「地区公園」という区分です。いっぽう、いちばん小さいのは藤が丘二丁目の藤が丘第五公園と荏田北二丁目の長谷第二公園で、どちらも150平方メートル。10メートル×15メートルほどです。235か所のうち63か所は1,000平方メートルを切ります。

さて、86%が1999年までにできたということは、区内の公園の多くが30年から50年たっているということでもあります。

その30年で、公園を使う人は入れ替わりました。青葉区の6歳から12歳の人口は、2016年の20,187人から2026年は17,746人へ12.1%減っています。0歳から5歳はもっと急で、15,758人から11,448人へ27.4%減。いっぽう65歳以上は61,808人から73,638人へ19.1%増え、75歳以上は27,864人から42,124人へ51.2%増えました。10年で1.5倍です。

つまり、子どもが遊ぶ場所としてつくられた公園が、いま区内でいちばん増えている世代の生活圏にある、という状態です。ブランコと砂場のある広場が、散歩の途中に座る場所や、体操をする場所や、孫と来る場所になっていく。

新しい公園がつくれないなら、いまある235か所をどう使い続けるかという話になります。

その手がかりが、青葉土木事務所のページにありました。青葉区では230公園のうち196公園で「公園愛護会」が結成されていると書かれています。地域の人たちがボランティアで、清掃や除草、木への水やり、花壇づくりをしている団体です。8割以上の公園に、世話をしている人たちがいることになります。

公園は、つくった年で終わりません。草は伸びるし、落ち葉は積もるし、遊具は傷みます。235か所という市内最多の数を維持できているのは、行政の予算だけではなく、196の愛護会が毎週その公園に出ていることの結果でもあります。そしてその担い手の多くは、1970年代から1990年代にこの街に移り住んで、自分の子どもをその公園で遊ばせた世代です。

公園の数が1位、1か所の広さも1位、でも1人あたりでは12位。86%が20世紀のうちにできて、2010年以降は6か所。この数字の並びは、青葉区という街が、ある時期に一気につくられて、そのままの形で成熟してきたことを表しています。

近所の公園の入口に、開設年が書かれた看板が立っていることがあります。次に通りかかったら見てみてください。そこに書かれている年は、たぶんあなたの家が建った年と、そう離れていません。

この記事は公開されている一覧表を数えただけのものです。「この公園は昔こうだった」「遊具が減った」「愛護会でこんなことをしている」といった話をご存じの方がいれば、お問い合わせフォームから教えてください。次は公園にある遊具のことを書きたいと思っています。

青葉区の公園は、いつできたか

横浜市の都市公園一覧表(令和8年3月31日現在)の開設年月日を、編集部が年代別に集計した値。和暦は西暦に換算しています。
できた年代か所累計全体に占める割合
1960年代16166.8%
1970年代658134.5%
1980年代6814963.4%
1990年代5320286.0%
2000年代2722997.4%
2010年代323298.7%
2020年代3235100%

横浜市18区の公園(数の多い順)

公園数・面積は横浜市の都市公園一覧表(令和8年3月31日現在)、人口は横浜市の推計人口(令和8年9月1日現在)。1人あたり面積と中央値は編集部が計算しました。中央値は「その区の公園を広さ順に並べたときの、まん中の1か所の広さ」です。
区公園数1人あたり面積1か所の広さ(中央値)
青葉2353.34㎡2,566㎡
戸塚2324.15㎡1,189㎡
金沢21115.87㎡1,869㎡
旭2047.82㎡1,061㎡
港南1853.84㎡1,048㎡
港北1693.99㎡844㎡
保土ケ谷1673.23㎡1,274㎡
神奈川1573.39㎡1,080㎡
緑1544.54㎡1,724㎡
鶴見1491.81㎡1,203㎡
都筑1437.62㎡2,200㎡
南1312.16㎡926㎡
栄1305.96㎡1,814㎡
磯子1232.80㎡1,428㎡
泉1072.65㎡1,878㎡
瀬谷1013.42㎡1,557㎡
中926.57㎡1,155㎡
西522.62㎡1,558㎡
市全体2,7424.68㎡—

2010年以降にできた6か所

横浜市の都市公園一覧表(令和8年3月31日現在)より、青葉区で2010年以降に開設された公園。
開設公園名所在地広さ
2010年奈良しぜん緑地奈良三丁目6,496㎡
2016年奈良五丁目緑地奈良五丁目1,101㎡
2018年奈良五丁目第二緑地奈良五丁目611㎡
2020年奈良町さくら緑地奈良町671㎡
2023年大場衛門ケ谷第二公園大場町250㎡
2023年鴨志田上谷戸公園鴨志田町334㎡

この記事のデータについて

数えたもの
青葉区の都市公園 235か所
時点
令和8年3月31日現在
公園の数
235か所(市内1位)
面積の合計
1,026,894平方メートル
1999年までの開設
202か所(86.0%)
2010年以降の開設
6か所
出典
横浜市 都市公園データ集/横浜市統計
公園の数・面積・開設年月日は、横浜市が公開している「横浜市の都市公園 データ集」の都市公園一覧表(令和8年3月31日現在)を、編集部が2026年9月19日に集計したものです。18区すべての一覧表を同じ方法で数えています。この一覧は都市公園法に基づく都市公園で、市立公園のほか県立公園を含む区もあります。学校の校庭、民間の広場、マンションの敷地内にある遊び場、市民の森などは含まれません。区民1人あたりの面積の計算に使った人口は、横浜市「推計人口・世帯数」の令和8年9月1日現在の値(青葉区307,343人、市全体3,757,388人)です。年齢別の人口は横浜市「年齢別人口(推計人口による、1月1日現在)」の各歳別データから編集部が合計したもので、2016年は平成28年、2026年は令和8年の値です。令和8年の人口は令和7年国勢調査の速報値を基礎とした暫定値です。和暦の開設年月日は西暦に換算しています。記事に使った図は、編集部がこの集計から作成したものです。

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