横浜市青葉区の少年野球
青葉区データ

横浜の少年野球は10年で41チーム減った
青葉区は、1チームだけでした

ホーム青葉区データ > 横浜市青葉区の少年野球
2026年9月16日取材・文 横浜青葉チャンネル編集部

青葉区で育ったプロ野球選手を調べていて気になったことがありました。選手を送り出した少年野球のチームは、いまも残っているのか。横浜市18区の登録チームを2016年度と2026年度で数え直したところ、市全体では294から253へ、41チーム減っていました。区によっては7チーム消えています。そのなかで青葉区は、21から20へ、1チームしか減っていませんでした。

この記事のポイント

01

市全体では41チーム減っている

2016年度の294チームが、2026年度は253チームになりました。10年で14%減です。もっとも減ったのは南区で23から16(7減)、次に港南区が25から19(6減)。中区と泉区も5つ減っています。

02

青葉区は21から20へ、1減だけ

消えたのは「青葉スターズ」1チームで、残る20チームは10年前とすべて同じ名前で登録されています。これは18区のなかで減少がもっとも小さいグループです。増えたのは鶴見区(20→22)だけでした。

03

ただし子どもは12%減っている

青葉区の6〜12歳人口は20,187人から17,746人へ、2,441人減りました。チーム数がほぼ変わらないので、1チームあたりの子どもは961人から887人に。区の子どもの数は市内2位ですが、1チームあたりの子どもの数で見ると18区のなかで4番目に多く、チーム数は子どもの数の割には多くありません。

18区ぶん、数え直してみました

この9月、青葉区で育ったプロ野球選手とプロサッカー選手をまとめた記事を書きました。調べていていちばん印象に残ったのは、選手の名前ではなく、その子たちが小学生のときに入っていたチームの名前でした。元石川サンダーボルト、鴨志田スワローズ、藤が丘ファイヤーズ。どれも区内の少年野球チームです。

それで気になりました。プロを送り出したチームは、いまも残っているのか。少年野球が減っているという話は、この10年ずっと聞きます。野球をやる子が減った、指導者が足りない、土日に親が付き添えない。数字で見たらどうなっているのか、確かめてみることにしました。

横浜市少年野球連盟の学童部が、区ごとの登録チーム一覧をウェブで公開しています。ありがたいことに過去の年度ぶんも残っていて、10年前の平成28年度から現在の令和8年度まで並んで見られます。そこで、18区すべてについて2016年度と2026年度のチーム数を数えました。

市全体では、294チームから253チームになっていました。41チーム減。率にすると14%です。1つの区が丸ごと消えたくらいの数が、10年で無くなったことになります。

減り方には、区によってかなりの差がありました。いちばん減ったのは南区で、23から16への7減。次が港南区で25から19の6減。中区と泉区が5つずつ、磯子区と瀬谷区が4つずつ減っています。増えたのは鶴見区だけで、20から22へ2つ増えていました。

そして青葉区は、21から20でした。1減です。

これは18区のなかで、減少がもっとも小さいグループに入ります。しかも消えたのは「青葉スターズ」という1チームだけで、残る20チームは10年前の一覧にあるのと同じ名前で、いまも登録されています。青葉ドリームス、あざみ野ビーバーズ、市ヶ尾シャークス、市ヶ尾禅当寺少年野球部、市ヶ尾パールズ、榎デビルス、鴨志田スワローズ、グリーンビクトリーズ、嶮山ひまわり、嶮山ファイターズ、桜台ジュニア、スーパージャガーズ、奈良北ジャガーズ、葉桜、藤が丘ファイヤーズ、松風台タイガース、元石川サンダーボルト、元石川ベアーズ、横浜ジャイアンツ、ヨコハマナイン。10年、同じ20の名前が続いています。

チームの名前に地名が入っているのが分かります。市ヶ尾、鴨志田、嶮山、桜台、奈良北、藤が丘、松風台、元石川。青葉区の少年野球は、駅ではなく町の単位でできています。市ヶ尾は3チームあり、元石川は2チームあります。同じ町の子が2つのチームに分かれて、区の大会で当たることもあるわけです。

ここで、もうひとつの数字を見ておく必要があります。子どもの数です。

青葉区の6歳から12歳までの人口は、2016年の20,187人から2026年は17,746人になりました。2,441人減。12.1%の減少です。横浜市全体も9.7%減っているので、青葉区の子どもの減り方は市の平均より少し大きいくらいです。

つまり、青葉区は子どもが12%減るあいだ、チーム数を1つしか減らしませんでした。結果として、1チームあたりの子どもの数は961人から887人に下がっています。これは「1チームに子どもがたくさんいる」ということではありません。同じ数の子どもを、同じ数のチームで分け合っているという意味です。

この1チームあたりの数を18区で比べると、青葉区は887人で、少ない順に15番目=多い順では4番目でした。いちばん少ないのは磯子区の531人で、南区542人、港南区557人と続きます。多いのは神奈川区の2,049人、港北区1,437人、金沢区1,166人。子どもの数は青葉区が市内2位(港北区に次ぐ)なので、チーム数はその割には多くありません。

では青葉区のチームがなぜ持ちこたえているのか。これは数字では答えが出ませんでした。ひとつ言えるのは、区の大会の規模です。2026年4月に開かれた第63回青葉区少年野球大会には、Aクラス19チーム、Bクラス10チーム、Tボールクラス10チームの計39チームが参加しています(タウンニュース青葉区版)。登録は20チームですが、学年ごとにクラスを分けて出すので、エントリー数はその倍になります。1年生から6年生までの学年別に受け皿がある、ということです。

たとえば元石川サンダーボルトは1978年創設で、いま1年生から6年生まで約50名。あざみ野駅から歩いて5分の高台のグラウンドで、土日祝を中心に活動しています。公式サイトの選手募集のページには、グローブとバットは無い場合は貸し出すと書かれていて、道具を持っていない子でも来られるようになっています。このチームは、松井裕樹投手(パドレス)と楠本泰史選手が小学生のときに在籍していたところです。

ただ、この記事の数字には限界があります。学童部の一覧に載るのは、連盟に登録している軟式のチームだけです。リトルリーグやリトルシニアなどの硬式のチーム(青葉区には青葉緑東リトル、青葉緑東リトルシニアなどがあります)は入りません。女子のチームも、連盟に入っていないクラブも数えられていません。そしてチームの人数が分からないので、「20チームが残っている」ことと「野球をやる子どもの数が減っていない」ことは別の話です。同じ20チームでも、1チームの部員が15人から8人に減っていれば、実態は厳しくなっています。

数が減っていない理由を、私たちは断定できません。ただ、10年前と同じ20の名前が並んでいる一覧を見ていると、そこに関わり続けている大人の数だけは想像がつきます。少年野球のチームは、監督とコーチと、当番で来る保護者がいないと1日も動きません。土曜の朝にグラウンドの石を拾って、線を引いて、弁当を持って、日が暮れるまで付き添う。それを20チームぶん、10年続けている人たちが区内にいるということです。

青葉区のグラウンドの前を通ると、土曜の朝に子どもの声が聞こえます。それは当たり前のことではなくて、市内の他の区では10年で41チームぶん減った音です。

このデータは、チーム数と子どもの数だけを並べたものです。もし「うちのチームは部員が増えている」「この10年で人数が半分になった」といった実感をお持ちの方がいれば、お問い合わせフォームから教えてください。次は人数と、指導者の年齢のことを書きたいと思っています。

横浜市18区の少年野球チーム数(2016年度/2026年度)

横浜市少年野球連盟学童部の区別「登録チーム一覧」を編集部が2026年9月16日に数えた値。子どもの増減は各区の6〜12歳人口(横浜市統計・各歳別人口の6〜12歳を合計)の2016年→2026年の変化率。硬式のチームや連盟に登録していないクラブは含みません。
2016年度2026年度増減子どもの増減1チームあたりの子ども
鶴見2022+2-2.1%743人
戸塚2323±0-9.3%710人
1717±0-11.6%607人
西66±0+12.8%882人
金沢88±0-21.2%1,166人
青葉2120-1-12.1%887人
1716-1-14.9%766人
都筑1716-1-18.2%875人
神奈川76-1+0.2%2,049人
港北1614-2+8.7%1,437人
保土ケ谷1815-3-9.6%661人
129-3-21.1%656人
磯子2016-4-6.4%531人
瀬谷139-4-24.6%673人
149-5-7.1%742人
1712-5-17.9%653人
港南2519-6-14.7%557人
2316-7-8.7%542人
市全体294253-41-9.7%783人

青葉区の20チーム(2026年度の登録)

横浜市少年野球連盟学童部「青葉区 令和8年度(2026) 登録チーム一覧」より。10年前(平成28年度)の一覧にあって今はないのは「青葉スターズ」の1チームで、下の20チームはすべて2016年度にも登録されています。
チーム名チーム名
青葉ドリームス桜台ジュニア
あざみ野ビーバーズスーパージャガーズ
市ヶ尾シャークス奈良北ジャガーズ学童野球部
市ヶ尾禅当寺少年野球部葉桜
市ヶ尾パールズ藤が丘ファイヤーズ
榎デビルス松風台タイガース
鴨志田スワローズ元石川サンダーボルト
グリーンビクトリーズ元石川ベアーズ
嶮山ひまわり横浜ジャイアンツ
嶮山ファイターズヨコハマナイン

この記事のデータについて

数えたもの
横浜市18区の少年野球 登録チーム数
比べた年度
2016年度と2026年度
市全体
294チーム → 253チーム(41減)
青葉区
21チーム → 20チーム(1減)
出典
横浜市少年野球連盟学童部/横浜市統計(年齢別人口)
時点
2026年9月16日
チーム数は横浜市少年野球連盟学童部が公開している区別の「登録チーム一覧」を、編集部が2026年9月16日に18区ぶん数えたものです。平成28年度(2016年)と令和8年度(2026年)の2つの年度を比べています。この一覧は同連盟の学童部に登録している軟式のチームの数で、リトルリーグやリトルシニアなどの硬式のチーム、連盟に登録していないクラブ、女子チームは含まれません。チームの人数も分かりません。したがって「チーム数が減った」ことは、そのまま「野球をする子どもが減った」ことを意味しません。統合や改称で数が動くこともあります。6〜12歳人口は横浜市「年齢別人口(推計人口による、1月1日現在)」の各歳別データから編集部が6歳から12歳までを合計した値で、2016年は平成28年、2026年は令和8年のものです。令和8年の数値は令和2年国勢調査を基礎とした暫定値です。小学生の学年と年齢は完全には一致しません。記事の写真は、青葉区の特定の場所を撮影したものではなく、住宅地のグラウンドのイメージとして画像生成AIで作成したものです。特定のチームの活動を撮影したものではありません。

あわせて読みたい

編集部の記事をもっと見る 祭り・盆踊りの日程