市が尾駅周辺
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市が尾で6年間に何が起きたか
急行が停まらない駅で、店が入れ替わり続けている

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2026年8月31日取材・文 横浜青葉チャンネル編集部

市が尾駅は東急田園都市線の急行が停まりません。1日の乗降人員は39,425人で、あざみ野駅の3分の1以下。区内6駅で4番目です。それでもこの6年、店は途切れずに入れ替わってきました。バーガーキング、無人店舗の1号店、21年続いたラーメン店の閉店と、その跡地に入った新しいラーメン店。記録に残っているものを時系列で並べます。

この記事のポイント

01

急行が停まらない、乗降人員は区内4位の駅

市が尾駅の1日の乗降人員は39,425人。あざみ野駅の120,498人、青葉台駅の100,099人、たまプラーザ駅の80,825人に対して、はっきり小さい数字です。区内6駅では江田駅と藤が丘駅の上、4番目にあたります。

02

大型施設ではなく、一軒ずつ入れ替わる

青葉台には駅前ビルの建て替えという大きな出来事があり、オーケーやGU、シャトレーゼがまとめて入りました。市が尾はそういう形ではありません。駅前と国道246号沿いの小さな区画に、個店と小型チェーンが一軒ずつ入っては出ていきます。

03

跡地が次の店になる。閉店が終わりで終わらない

2026年1月に21年営業した「ラーメン濱正」が閉店し、その跡地に同年8月「豚骨ラーメン 龍馬」が開店しました。2025年の「鉄板焼 Dining じゅ樂久」もカレー店の跡地です。市が尾では、閉店の話題が半年後に開店の話題として戻ってきます。

市が尾で店が入れ替わり続ける理由

市が尾駅は、東急田園都市線の急行が停まらない駅です。1日の乗降人員は39,425人で、あざみ野駅の3分の1以下。青葉区の6駅で4番目にあたります。数字だけを見れば、区内で目立つ駅ではありません。

それでもこの6年、店は途切れずに入れ替わってきました。青葉台には駅前ビルの建て替えという大きな出来事があり、オーケーやGU、シャトレーゼがまとめて入りました。市が尾はそういう形ではありません。一軒ずつ、順番に入れ替わっていきます。

象徴的なのが2026年です。1月に「ラーメン濱正」が閉店しました。佐江戸から市が尾に移ってきて21年。長く続いた店の閉店は、その街から一つ何かが失われる出来事です。ところが7か月後の8月3日、同じ場所に「豚骨ラーメン 龍馬」が開店しました。福岡の豚骨ラーメン店で7年間修行した店主が始めた店で、スープは18時間以上炊き上げるそうです。

同じ8月3日には、駅直結のエトモ市が尾に「ミスタードーナツ 市が尾店」もオープンしています。そして7月には駅から徒歩2分に油そば・汁なし担々麺の「大力」。ひと月のうちに3軒が動きました。

この入れ替わりの速さには理由があると考えています。市が尾は、駅前の物件が小さいのです。大きな商業施設が一つあるのではなく、駅前と国道246号沿いに小さな区画が並んでいます。区画が小さいと個人の店でも手が届き、そのぶん撤退も早い。結果として、街の顔ぶれが数年で変わります。

もう一つ、市が尾には青葉区の他の駅にないものがあります。青葉公会堂と区役所があり、市ケ尾高校があり、鶴見川が流れています。買い物のために来る駅ではなく、用があって降りる駅です。だから店の側も、通行客ではなく地元の人を相手にする構えになる。個店が成り立つ土壌はそこにあります。

東急ストアが自動販売機だけの無人店舗「Little」を始めるとき、1号店に選んだのも市が尾でした。2023年1月のことです。新しい業態を試すには、規模が大きすぎない駅のほうが向いていたのかもしれません。

乗降人員は4位のままでしょう。急行も停まりません。それでも、閉店の知らせが半年後に開店の知らせとして戻ってくる駅です。次に何が入るのか、跡地を眺めておく価値があると思います。

市が尾駅周辺の6年間

青葉区6駅の乗降人員(2025年度)

出典:東急電鉄「2025年度 駅別乗降人員・輸送人員」。1日平均の乗降人員。あざみ野駅の数字は横浜市営地下鉄との相互乗換人員を含みません。
駅名1日の乗降人員市が尾との比
あざみ野120,4983.1倍
青葉台100,0992.5倍
たまプラーザ80,8252.1倍
市が尾39,425
江田32,3310.8倍
藤が丘25,9680.7倍

この記事について

対象エリア
東急田園都市線 市が尾駅の周辺(横浜市青葉区市ケ尾町ほか)
集計対象
横浜青葉チャンネルが2020年〜2026年に発信した開店・閉店の投稿
乗降人員
1日39,425人(2025年度・区内6駅で4位)
乗降人員の出典
東急電鉄「2025年度 駅別乗降人員・輸送人員」
開店・閉店の情報は横浜青葉チャンネルが2020年から2026年にかけて発信した投稿をもとに整理したものです。網羅的な調査ではありません。編集部が市が尾を生活圏にしているため、他の駅より記録が細かく残っている面があります。区内で市が尾の新店がもっとも多い、という意味ではありません。営業状況は記事公開時点のもので、その後変わっている場合があります。乗降人員は東急電鉄が公表している2025年度の1日平均です。
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