市が尾駅は東急田園都市線の急行が停まりません。1日の乗降人員は39,425人で、あざみ野駅の3分の1以下。区内6駅で4番目です。それでもこの6年、店は途切れずに入れ替わってきました。バーガーキング、無人店舗の1号店、21年続いたラーメン店の閉店と、その跡地に入った新しいラーメン店。記録に残っているものを時系列で並べます。
市が尾駅の1日の乗降人員は39,425人。あざみ野駅の120,498人、青葉台駅の100,099人、たまプラーザ駅の80,825人に対して、はっきり小さい数字です。区内6駅では江田駅と藤が丘駅の上、4番目にあたります。
青葉台には駅前ビルの建て替えという大きな出来事があり、オーケーやGU、シャトレーゼがまとめて入りました。市が尾はそういう形ではありません。駅前と国道246号沿いの小さな区画に、個店と小型チェーンが一軒ずつ入っては出ていきます。
2026年1月に21年営業した「ラーメン濱正」が閉店し、その跡地に同年8月「豚骨ラーメン 龍馬」が開店しました。2025年の「鉄板焼 Dining じゅ樂久」もカレー店の跡地です。市が尾では、閉店の話題が半年後に開店の話題として戻ってきます。
市が尾駅は、東急田園都市線の急行が停まらない駅です。1日の乗降人員は39,425人で、あざみ野駅の3分の1以下。青葉区の6駅で4番目にあたります。数字だけを見れば、区内で目立つ駅ではありません。
それでもこの6年、店は途切れずに入れ替わってきました。青葉台には駅前ビルの建て替えという大きな出来事があり、オーケーやGU、シャトレーゼがまとめて入りました。市が尾はそういう形ではありません。一軒ずつ、順番に入れ替わっていきます。
象徴的なのが2026年です。1月に「ラーメン濱正」が閉店しました。佐江戸から市が尾に移ってきて21年。長く続いた店の閉店は、その街から一つ何かが失われる出来事です。ところが7か月後の8月3日、同じ場所に「豚骨ラーメン 龍馬」が開店しました。福岡の豚骨ラーメン店で7年間修行した店主が始めた店で、スープは18時間以上炊き上げるそうです。
同じ8月3日には、駅直結のエトモ市が尾に「ミスタードーナツ 市が尾店」もオープンしています。そして7月には駅から徒歩2分に油そば・汁なし担々麺の「大力」。ひと月のうちに3軒が動きました。
この入れ替わりの速さには理由があると考えています。市が尾は、駅前の物件が小さいのです。大きな商業施設が一つあるのではなく、駅前と国道246号沿いに小さな区画が並んでいます。区画が小さいと個人の店でも手が届き、そのぶん撤退も早い。結果として、街の顔ぶれが数年で変わります。
もう一つ、市が尾には青葉区の他の駅にないものがあります。青葉公会堂と区役所があり、市ケ尾高校があり、鶴見川が流れています。買い物のために来る駅ではなく、用があって降りる駅です。だから店の側も、通行客ではなく地元の人を相手にする構えになる。個店が成り立つ土壌はそこにあります。
東急ストアが自動販売機だけの無人店舗「Little」を始めるとき、1号店に選んだのも市が尾でした。2023年1月のことです。新しい業態を試すには、規模が大きすぎない駅のほうが向いていたのかもしれません。
乗降人員は4位のままでしょう。急行も停まりません。それでも、閉店の知らせが半年後に開店の知らせとして戻ってくる駅です。次に何が入るのか、跡地を眺めておく価値があると思います。
| 駅名 | 1日の乗降人員 | 市が尾との比 |
|---|---|---|
| あざみ野 | 120,498 | 3.1倍 |
| 青葉台 | 100,099 | 2.5倍 |
| たまプラーザ | 80,825 | 2.1倍 |
| 市が尾 | 39,425 | — |
| 江田 | 32,331 | 0.8倍 |
| 藤が丘 | 25,968 | 0.7倍 |